「ウナ」というのは英国を擬人化したもので、このコインにおいてはもちろん若き君主ヴィクトリア女王を表象しています。ウナの横顔とともに、ラテン語で「VICTORIA D G BRITANNIARUM REGINA F D」と彫られています。「ヴィクトリア、神の恩恵により英国の女王としてまた信仰の守護者として君臨する」という感じでしょうか。
裏面には、英国を表象するライオンを連れた貴婦人が左向きに彫られています。発行年の1839年は「MDCCCXXXIX」とローマ数字で表記されて、さらに「DIRIGE DEUS GRESSUS MEOS」の文字が見えます。これは、「我が進む道は神のみが示す」という意味です。デザインも格言も美しいですね。