管理番号 | 中古 :33673375759 | メーカー | [2019] | 発売日 | 2025/02/01 02:40 | 型番 | Z9278873286 | ||
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2019年は確かに暑い年で年間通して雨も少なかったが、「9」が付くヴィンテージとしては平均的だった。2~3月は暖かかったが4月は平年並みで、5月は冷涼だったので葡萄の成長は早熟というわけでもなく、収穫開始時期は9月18~20日と予想していた。6月になると気温が上がってきて急に夏らしくなって葡萄の成長は加速。所々でウドンコ病の発生が見られたのが気掛かりだったが、幸いその他の病気はほとんど発生せず、乾燥した葡萄があったくらいで健康状態は素晴らしかった。開花期の天候が不安定だったにもかかわらず葡萄はとても良く成熟し、夏が暑くなった影響で収穫は予想よりも早い9月13日から行った。ほとんどのワインがアルコール度数14%になったほど葡萄の糖度は高く、さらに素晴らしい酸味も兼ね備えている。力強くも柔らかくリッチで深みのある味わいで酸味は2018年よりもしっかりとしている。偉大なヴィンテージかという質問が必ず出てくるのだが、現状ではまだテロワールが隠れてしまっているアペラシオンがほとんど。ただ、いくつかのワインは洗練された味わいでキャラクターが見え始めているのも確かで今でも飲めてしまえるが、瓶詰2~3年後には1度閉じる時期が来ると思うのでその間は飲むのは避けた方が良い。8~10年後には熟成と共に再び開いてきて素晴らしいバランスとアペラシオンの本当の顔が見えてくるだろう。2009年のように熟成していってくれることを願うばかりである。ただ、残念ながらアペラシオンによっては乾燥で生産量が少なくなってしまっているものもある。 (輸入元株式会社フィネス資料)新樽由来のバニラ香がまだ前面に出てはいるが、フランボワーズやイチゴ、スグリなどの赤い果実の香りにスパイスの香りも感じられる。直線的な味わいだが口当たりは上品で繊細な余韻が長く続く味わい深いワイン。例年よりエレガントで飲みやすく、テロワールがアフターに軽く苦味を感じさせるが、その時が来れば素晴らしく開くであろうこともイメージできる。すでに飲めるが2030年まで待つことをお薦めする。(輸入元株式会社フィネス資料)